地場密着型で、特にリフォーム専業ではない東京ガスクリエイティブ株式会社では、毎年社員がMRM試験にチャレンジしている。全社一丸となって試験合格を目指す意義とは。
<合格者ご本人>
●マンションリフォームマネジャー試験を受けるに至った経緯
リフォームを担当して1年(当時)という知識も経験もない経歴でしたので、とにかくリフォームを知りたい、勉強したいという思いでした。特にマンションにはほとんど営業したことがなく、気をつける点が全く分からない状態でしたので、会社からの指名もありチャレンジしたいと思いました。
●試験対策として行ったこと
試験日の1か月前くらいから毎日業務終了後に試験勉強に取り組みました。学科試験はその範囲が広いので、過去問を中心に勉強し、間違ったところを実務必携で確認するというやり方でした。マンションリフォーム推進協議会の試験対策講座を受講し、先生の指導に合わせて実務必携にマーカーを引いていましたので、このやり方は実にスムーズでした。
設計製図もこの講座で添削指導を受け、自分の疑問点を直接確認することができました。やはり試験対策講座を受けることが合格への近道かもしれません。
●マンションリフォームマネジャー取得後の活躍ぶり
資格取得後も実務的には特に変化はありませんが、お客さまとの応対で厚みが出てきた感じがしています。これまでは分からないことばかりで曖昧な受け答えに終始していたのですが、お客さまの目の前で簡単に図面を描き、お話ししながらお伝えすることができるようになったので、ご信頼をいただけているのではないかと自信が持てています。結果として、一度お会いしたお客さまから何度も指名コールをいただいています。
<担当上司>
●本資格取得の社内意義について
社長の「設備設置型営業だけではなく、リフォーム業界への積極的な進出」という企業方針に基づき、マンション市場への取り組みを強化したいという思いから資格取得を推進しました。私は、資格取得は「一生の勲章」だと思っていますから、頭の柔らかい若いうちにチャレンジしてほしいと思っています。その意味で、彼はリフォームをやりたいという強い思いで異動してきましたし、チームで一番経験が少ないからこそ適任だと思いました。
また会社としても、今後もマンションリフォームに積極的に取り組んでいくためには、勉強で自信を得た資格者をその領域の核として育成することは必須ですし、設備業としては建築の知識・技能を会社内に保有することは重要だと認識しています。
●受験者への配慮について
社内的には受験を公表していませんでしたので、特にこれといった支援・補助はしていません。製図用品を揃えてあげたことぐらいでしょうか(笑)。
●社長からの指示
リフォーム市場の付加価値商材の取り込みにより、営業のバリューチェーン(情報取得→サービス営業→リフォーム、そしてリピーター化)による収益性の向上を成立させたい、と常日ごろから言われています。そのためのマンションリフォームマネジャーだと指示されました。
●今後の展開、期待について
彼には今後はリフォーム専任になってもらい、今回彼の獲得した知識・技能が、年間の勉強会などを通じて周囲の社員にも共有され、さらに信頼が増してくるとともに、先ほどのバリューチェーンの進化(深化)に大きく寄与することを期待しています。