「スケルトンリフォームにより、和モダンな空間を実現した実例」
『住まいのインテリアコーディネーションコンテスト』リフォーム部門賞受賞作品
住宅メーカーに勤務後、3年前に独立してインテリアデザインの会社「HARU Interior Directions,Inc.」を立ち上げました。マンションリフォームマネジャーの資格は、インテリアスクール「インテリアプロスクールhips」(ハウジングエージェンシー)で知りました。ここで私は新人インテリアコーディネーター向けの講師を務めています。当社へのリフォームのお問い合わせが増えた時期であるとともに、マンションのスケルトンリフォームに「楽しさ」を感じるようになっていたこともあり、資格取得に非常に魅力を感じました。
また、前職では20年前に取得したインテリアコーディネーターの資格を活かし、数多くの新築や内装のプランニングに関わってきました。この資格取得を通じて、建築基準法や施工・設備などの知識を身につけることが、自らの活躍の場を広げることにつながるのではないかと考えました。そこで昨年、受験に踏み切ったのです。
受験の約半年前から、まずテキストを使って勉強を開始。学科は過去問題5年分を3回繰り返し、設計製図のみ講習を活用しました。講習では採点のポイントや、ミスしがちなポイントを明示してくれるので、効率的に学んでいけますね。製図は実務ではすでにCADが中心だったため、製図の練習は自宅で制限時間を2時間、あるいは3時間と定めてひたすら手を動かしました。当時すでに私は、仕事でもリフォームを手がけていて、学んだことをすぐに実際の現場で確認することができました。知識などがすんなりと身についていった気がします。
前職では新築中心とはいえ、約1,200件ものプランニングを手掛けていましたから、そこから得た知識が土台になっていたことは言うまでもありません。当時から施工に関する不明点などは、現場で直接職人の方々に教えていただきましたので、現場での学びを、机上で整理する良い機会でした。
私は現在も、立ち上げた会社でインテリアコーディネートの仕事に従事しています。マンションリフォームマネジャーの試験を経て得た知識が加わり、以前にも増して自信をもってお客様にご提案できるようになりました。
マンションリフォームは、インテリアコーディネーターに向いている仕事だと思います。なぜなら、マンションリフォームにおいては、構造躯体には、一切手をつけてはいけない決まりがあるからです。ひいては女性に向く職業だと思います。内装や収納計画はもちろん、照明や置き家具、カーテンなどをトータルで提案することができます。さらには家事動線も、主婦の経験を活かし、うまく組み込むことができます。マンションリフォームマネジャー資格とコーディネーター資格の両輪が一般的になれば、お客様の要望をトータルでかなえられる人が増え、日本の住環境は一層快適になるのではないでしょうか。
私は同資格取得後の間もなく、「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト(インテリア産業協会主催)」で、リフォーム部門賞を受賞することができました。これも、双方の資格に裏打ちされ、実現したものと感謝しております。今後も、お客様のライフスタイルを実現するリフォームを心がけていきたいと思います。